【保存版】クラゲの種類と刺された時の対処法まとめ

クラゲ

夏真っ盛りの現在。夏と言えば海!

海水浴へはもう行かれましたか?

海開きと共に多くの方が、清涼感や開放感を求めて海水浴へ出かけます。

壮大な空の下眩しい太陽に照らされながら、心地よい海と戯れる・・・これほど幸せな空間があるでしょうか。

暑い夏に、かき氷を食べる幸福感と同様ですね。

大自然の海は最高!

クラゲの解説をする前に、まず海の素晴らしさからご紹介いたします。

泳ぐのは好きだけど、海水へ入った後のベタベタ感が嫌いという方もいらっしゃいますね。

そういう方は、湖に行かれるようです。滋賀県の琵琶湖や茨城県霞ヶ浦が代表的でしょうか。

しかし!同じ水と言えども、広大な海にしかない魅力があります。

「ザブン!」と海水が顔にかかって『塩辛い』ことも、海ならではの醍醐味。

また海水が人の体に良い影響を与えることは、中世から研究されている記録が残っていると言われています。

ヨーロッパから始まった心身共に好影響を与える海洋療法施設が、世界中に存在しています。

海外ほど研究は進められていないようですが、日本でも1990年から導入されています。

  • 体力機能向上
  • 睡眠の質の向上
  • メタボ改善
  • ストレス軽減

あせもやアトピーにも、海水の含まれているマグネシウムが良いと言われていますし、女性にとって美肌効果も満載なのです。

ただし、どんなことでも欠点はつきもの。

大自然の海だからこそ、気をつけなければいけないことがあります。

それは、海でもっとも厄介なことだと言える、クラゲの出現です。

海に出現するクラゲの種類

お盆を過ぎた辺りから、どこの海にも出現するクラゲ。

ただクラゲの出現は、100%お盆を過ぎてからというわけではありません。
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エボロック

えっ💦そうなの。。。
クラゲの出現は、その日の天候や風向きによって、多少前後する時もあります。

またお盆を過ぎても、日よってはクラゲを見ない日もあるかも知れません。

見ているだけなら幻想的で可愛らしいクラゲです。【綺麗なものには毒がある】でしょうか。

そこでクラゲの種類、そしてクラゲに刺された時の対処法をご紹介します。

もっともポピュラー【ミズクラゲ】

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エボロック

綺麗だ〜〜。癒される。
ミズクラゲは、ごく一般的に知られており、水族館でも見ることがあるクラゲです。 ふわふわと浮遊するインテリアアクアリウムで見る人造クラゲは、ミズクラゲがモデルになっていることが多いですね。 生殖腺が4つ見えることから、別名『ヨツメクラゲ』とも呼ばれています。 ミズクラゲは、直径15cm〜30cmほどに成長します。 以下は、ある方の体験談です。


昔まだ小さな頃、友人の家族と日本海へ泳ぎに行った時、ミズクラゲが海岸へ流れついていたことがありました。 「なんだ。もう死んでるじゃん。」と、親父さん。 「手を広げてみな。」というので、手をお椀型に差し出すと、手のひらにくらげを乗せられました。 [

エボロック

親父。。。
「ほんとだ。死んでるし、刺されないや・・・。」と言った瞬間!ビリビリッと軽い痛みが。 「痛い痛い!」と言いながら、なぜか手はお椀のまま。(離せばいいのに。無知だった幼い頃の思い出。) モロに刺されたのに、手のひらは小さくプッツリと数ケ所赤くなるだけでした。


幼少期にクラゲに刺された思い出が、軽いものだったので、面白おかしく言えるのでしょう。 ミズクラゲの毒性は、そこまで強くありません。  

ミズクラゲに刺された時の対処法

全てのクラゲに刺された時の対処法の共通点は、絶対に【擦らない】ということです。 まだ刺胞がついたままで、擦るとひどくなってしまう可能性があります。 ミズクラゲに刺された時も同様です。

          1. 海水(必ず海水!)で洗い流す

 

 

        • 刺胞が刺さっている場合は、タオルや軍手などを使ってゆっくりと取り除く

 

 

        • 刺胞が刺さっていないのが確認できたら、水で洗い流す

 

 

        • 刺された箇所に、ステロイド軟膏を塗る

 

        上述したミズクラゲの体験談の方は、手のひらを刺されたその時、お酢を手のひらにかけられ、しばらくすると痛みが引いたのだとか。 ただし、ミズクラゲにお酢の効果があるのかは、定かではありません。  

7頭身のスタイル抜群電気クラゲ【アンドクラゲ】

 

アンドクラゲは、別名『電気クラゲ』と呼ばれていて、3cmほどの傘の小さな透明のクラゲです。

かわいいと思いきや、触手は20cm以上もある長いクラゲです。顔が小さく足が長い、約7頭身。

傘が顔、触手が足とすれば、胴体は?まぁ。その辺りは、気にしないようにしましょう。

お盆過ぎてから被害が報告されている多くが、アンドクラゲの仕業。

そういえば、アクアリウムでもアンドクラゲもありますね。

透明なのでわかりにくく、知らない間にフワフワと忍び寄ってきて電気攻撃を仕掛けてくるのです。

いきなり攻撃してくるものだから、突然の激痛に「あイタッ!!」という声が。

しかし決して、わざわざ忍び寄ってきて、攻撃するわけではありません。クラゲが刺すのは、反射によるものです。

アンドクラゲに刺されると、触手の当たった箇所が赤くミミズ腫れになります。

アンドクラゲに刺された時の対処法

アンドクラゲに刺されてしまった時の対処法も、ミミズクラゲと同様です。

必ず1〜4の手順で行なって下さい。

気をつける点は、まずクラゲに刺された箇所を海水で洗い流すことです。間違っても水で洗い流してはいけません。

なぜなら、クラゲは海水に生息する生物だからです。

水で洗い流すと、浸透圧の影響で刺胞から毒針を出してしまうおそれがあります。

少しわかりにくい表現ですが、リメイクもされている昔の映画『トータル・リコール』で、シュワルツェネッガーが火星の気圧で目玉が飛び出るシーンをご存知でしょうか。
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エボロック

すごい例え持ってきたな。でも確かにあのシーンは衝撃的だった。
全く違うかも知れませんが、そういったイメージを持っていただいて構わないでしょう。

真水では圧が変わってしまい、刺胞から毒針が出てしまうのです。

そして海水で洗う時は、海の中でさされた部分を勢いよく動かし、刺胞を水圧で剥がすイメージで洗います。

アンドクラゲに刺されると、1週間ほど痛みやしびれが残る場合があります。

ミミズ腫れも、何週間にも渡って跡が残ることも。痛みを含め、刺された箇所が治らない場合は、すぐに皮膚科で診てもらって下さい。

皮膚を壊死させる細胞キラー【ハブクラゲ】

ハブクラゲは、沖縄や奄美の海に生息している猛毒クラゲです。 [

エボロック

そもそも名前がやばい。。
蛇のハブの毒の何倍もに匹敵する毒を持っているため、ハブクラゲと名付けられました。 長い触手で、獲物を瞬時に殺してしまうほどの猛毒を持っているため【殺人クラゲ】とも言われています。 ハブクラゲは他のクラゲとは違い、大変泳ぎが得意です。 自分の意志で水中を移動し獲物を捕らえます。 傘は10cm〜15cmほどですが、触手の長さは1.5mに及ぶ場合もあり。 そして、透明の青いボディのため、海の中で見つけるのは困難です。 ハブクラゲに刺されると、激しい痛みに襲われ、時間の経過と共に皮膚細胞が壊死していく場合もあります。 またショック状態で呼吸困難や心肺停止に至り、死亡してしまう可能性もあるのです。 しかし、そんな猛毒を持つハブクラゲも、食べられるというから驚きです。 くせのない味で美味しいのだとか。 とはいえ、一般の方は絶対に真似しないようにして下さい。  

ハブクラゲに刺された時の対処法

ハブクラゲに刺された時の対処法は、お酢をかけることです。 お酢の写真 [

エボロック

確かに沖縄に行った時にビーチにお酢が置いてあった!!
慌てず速やかに海から上がってお酢をかけ、決して擦らないで下さい。 皮膚に刺さっている触手を取り除くために、お酢を30秒以上かけると効果があるとされていますが、必ずその後すぐに病院で診てもらいましょう。 そのままにしておくと上述したように、刺された箇所が壊死してしまうおそれがあるからです。 沖縄では基本的に、ハブクラゲの侵入防止ネットが張られていますが、時々張られていない場所もあります。 必ずネットの張ってある場所で、海水浴を楽しむようにしましょう。 [

エボロック

ネットの外にいるけど、触手を中に伸ばして刺されるってケースもあるって、沖縄のライフサーバーの人が言ってた。
ただしどんなにネットが張られていようとも、万が一というリスクは考えておかなければなりません。 実際に風の強い時など、ハブクラゲがネット内に侵入しているおそれがあります。

          • 沖縄で泳ぐ際には、必ずお酢を持参すること

 

 

        • できれば、ラッシュやマリン用のスポーツタイツを履くこと

 

        ハブクラゲは、波打ち際の浅い場所にもいる可能性があるので、お子様は特に注意してあげましょう。  

猛毒を持つ美しい姿【カツオノエボシ】

 

美しい配色。透明感ある風船のような青、水色、パープル、ピンクなどのグラデーション、煌びやかなボディと、目を見張るほど美しい姿。

その綺麗なクラゲの名前は、カツオノエボシです。約10cmほどのボディから10m以上の触手。長いものでは50mに及ぶことも。

カツオノエボシは他のクラゲと違って、ヒドロ虫などが集まって作られている生物で、海中ではなく海面に浮かんで漂っています。

透明感ある水色の風船のような感じで、太陽の光が当たって煌めいているという美しさ。

しかし、ボディが海の色に溶け込み見つけにくく、また刺されると大変危険な恐ろしい猛毒を持つ電気クラゲです。

海岸に打ち上げられていることがあるので、綺麗だからと言って触らないようにしましょう。

特にお子様には、海水浴へ行く前に「綺麗だけれど、見つけても絶対触っちゃダメよ。」と写真を見せておくと良いですね。

また知らずに踏みつけてしまわないように気をつけて下さい。

しばしばカツオノエボシが流されてきて、大発生するという事態が起きる場合もあります。

台風の影響と見られていますが、強風の時は青い風船のようなものが浮かんでいないか確認しておきましょう。

見つけにくいとはいえ、浮かんでくれているのが不幸中の幸いかも知れません。

カツオノエボシに刺されると死亡する症例もあり、感じる痛みも壮絶です。

過去にカツオノエボシに刺されたことがあり、仮に2度目に刺された場合、アナフィラキシーによりショック死するリスクが高まると言われています。

海中でカツオノエボシに刺された時は、水面に顔を近づけて刺された跡を確認しようとはしないで下さい。

触手が漂っている可能性が高く、顔を刺されると大変なことになってしまいます。

慌てずゆっくりと海から上がりましょう。

カツオノエボシに刺された時の対処法

カツオノエボシに刺された直後は、刺された跡はあまりわかりません。

5分10分くらい経過すると、ミミズ腫れしその周辺も腫れあがってきます。

刺された跡はケロイド状になって、生涯残ってしまう可能性もあります。

カツオノエボシに刺されてしまった時も、ひとまずは他のクラゲと同じ処置をします。

再度ご説明しますと

  1. 海に入っている時は、すぐにあがる
  2. 海水(必ず海水!)で洗い流す
  3. 刺胞が刺さっている場合は、タオルや軍手などを使ってゆっくりと取り除く
  4. 刺胞が刺さっていないのが確認できたら、水で洗い流す

この応急処置を行なった後、すぐ病院で受診して下さい。専門家に診てもらい、的確な処置をしてもらう必要があります。

注意するべき点は、カツオノエボシに刺された場合はハブクラゲの時とは違い、絶対お酢をかけてはならないことです。

また他のクラゲ同様、水で洗うのも絶対禁物です。

ちなみに、有毒なカツオノエボシを食べる生物が存在します。それは、カツオノエボシと匹敵するほど美しいと言われるアオミノウミウシ。

アオミノウミウシには、カツオノエボシの毒が効かない。さらに毒性の美しいものを捕食して食べる美食家なのだとか。

毒を取り込んで体内に溜め込み、自身の身を守るために使っているのだそうです。

クラゲへの正しい対処法を覚えて海水浴を楽しもう!

クラゲが怖いからといって、楽しい海水浴をやめたりはしないで下さい。

海へ行けないのでは、どこへいても同じことです。

猛毒なヒアリは神戸や大阪など各地で発見されていますし、汚染された空気も同じこと。

海水浴を楽しむために、もっとも重要なことはクラゲへの正しい対処法をしっかり覚えておくことです。

  • 水で洗わない
  • 擦らない

砂をかけて温めると良いとも言われていますが、擦ってしまう原因になるおそれがありますので、控えた方が良いでしょう。

間違った対処法をしなければ、ひとまずは安心です。

クラゲに刺されないためには、ウェットスーツを着ることがもっとも有効ですが、サーフィンやボードをする方以外は海水浴で着用することはありませんね。

ですから、刺される確率を減らすという意味では、ラッシュガードやTシャツでも有効です。

ワセリンやクラゲ防止の日焼け止めなんかを塗っても効果があると言われています。

何はともあれ、海へ行かなきゃ夏は始まりません。

季節によってさまざまなことを楽しめるのは、四季の移り変わりを感じられる日本だからこその特権です。

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